前半9ホールは痛めた腰の影響で、左に引っ掛けるショットが頻発しながら1イーグルと2バーディ。
「後半からスタンスを狭くして、足をしっかり使っていくイメージでショットをしたら良くなった」とさらに4バーディを加えてボギーなしで回り切り、5年ぶりの通算8勝目に一歩と迫った。
唯一17番の2メートルを逃したのは悔しかったが頼みの杖の中尺パターが最終日もよく決まり、成績不振に体調不良が重なっても、「毎週、毎週何か課題を持って、今度はこれやってみようとか、そういう意思をもって臨むことが大事だし、上手くいかない中でもなんかこう、一つでも良いことを見つけて。それを少しずつものにしていくという感じがここにきて、ぐっと繋がってくれた」と、ベテランの試行錯誤が新規試合でどハマりした。
最終日は49歳の宮本勝昌とのラウンド中に、昨今の若手の目覚ましい成長ぶりに花が咲き、「俺たちそろそろ弾かれるね、と」。
大量アンダーのV争いにも目を見張っていたが、「自分もそこについていけたのが大きい」と、張り合いが出てきた。
このあと沖縄まで足を延ばして次週16日からPGMゴルフリゾート沖縄で始まる「九州オープン」に出場する。
「地元のみなさんに、ちょっとでもプレーをお見せしたい気持ちもありますし、沖縄でも若い選手が育ってきている。彼らと回れるのも楽しみです」。
ちょうど父の日と重なる6月19日の42歳の誕生日を、本土復帰50年の地元で迎える予定だ。