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i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘 2022

19歳の田中裕基が苦しみながらも激戦を制す!

2022ABEMAツアー第2戦目となる『i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘』の大会最終日が筑紫ヶ丘ゴルフクラブ(福岡県那珂川市後野571)を舞台に行われた。

朝から快晴に包まれたコースでは最後の最後まで優勝の行方がわからない熱戦が繰り広げられた。

優勝を手にしたのは単独首位からスタートした田中裕基。3バーディ、3ボギーの72でラウンドし、通算10アンダーで初日から首位を守り通す完全優勝で締めくくった。

2位以下に4打差をつけてスタートした田中。最終日の朝は不思議なくらい緊張はなかったが、終盤は勝つことの難しさを痛感する展開となった。

「スタートホールの1番でバーディを獲れたのは大きかったと思います。前半は落ち着いてプレーができて1アンダーで折り返せたんですが、後半の9ホールは本当に長く感じました。苦しかったです。でも、結果的に優勝できたことはすごく嬉しいですし、本当にいい経験をさせてもらったと思います。この経験を糧にこれからに活かしたいと思います」。

まだ19歳という若さの田中は高校3年生の在学中にプロテストに合格。今年はプロ2年目のシーズンになる。ジュニア時代は目立った成績を残すことはできていなかったが、実は高校3年のときに、自身のゴルフに手応えを感じ始めていた。奇しくも新型コロナウィルスの影響で学生の試合が全て中止となり、感じ始めた手応えを発揮し、証明する場が失われてしまった。それがきっかけとなり在学中にプロになることを決めた。

喜怒哀楽を表に出さない性格はプレーにも反映されており、本人曰くこの日のバックナインは「本当に苦しかった」と話すものの、そんな雰囲気は一切感じられなかった。

1ストロークリードで迎えた最終18番ホール(パー5)では、ティショットをミスしてしまい、4オン。約5mほどのパーパットを残し、それを決めなければならないという状況でも冷静に自分のベストのパッティングを目指した。

「最後は応援してくれていた方々のパワーが入れてくれたような気がします」。

謙虚なニューチャンピオンの目標とするプロは石川遼。3歳からゴルフを始めて、ちょうどその頃に連れて行ってもらったトーナメントで活躍する石川遼に幼いながらも憧れの念を抱いた。そんな石川と同じフィールドで戦える日が近づいてきた。

今回の優勝で得た『~全英への道~ミズノオープン』と『Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント』で、その夢は叶うかもしれない。