Tournament article

太平洋クラブチャレンジトーナメント 2022

山田大晟が盤石のゴルフで初優勝を飾る!

太平洋クラブ江南コース(埼玉県熊谷市千代985)を舞台に『太平洋クラブチャレンジトーナメント2022』の大会最終日が行われた。

朝から降り続いた雨は次第に強さを増し、最終組がスタートする頃には豪雨となりプレーは1時間40分ほど中断した。しかし、その後は急速に天候は回復。表彰式の頃には快晴の空が広がっていた。

その表彰式で満面の笑みを見せたのは山田大晟だ。

首位タイからスタートして6バーディ、1ボギーの5アンダー66をマーク。3日間連続で66を並べる圧巻のゴルフで2位以下に3打差をつける通算15アンダーでツアー初優勝を手にした。

「過去2度の優勝争いでは最終日に伸ばせず追いつかれて、それで自分も届かずに負けると言うパターンでした。攻める気持ちを最終日も持たないといけないと思っていたんですが、わかっていながらどこかで守ってしまう自分がいました。だから、今回はいい意味で吹っ切れていたというか、スタートからいいバーディが獲れて、優勝争いを楽しむことができました」。

2日目を終えてそれほど緊張していない様子の山田だったが。

「あんなに余裕ぶっていたんですけど、昨日の夜は一人でまあまあソワソワしていたんです。(笑)そんなとき(宮里)優作さんから連絡をもらって、明日はこの雰囲気を楽しんでこいと言われて、それで楽になったというか、楽しめれば自ずといい結果がついてくるかなという気持ちになれました」。

宮里とはツアーの練習ラウンドを一緒に行ったのをきっかけに気にかけてもらうようになり、オフも宮里の合宿に参加するなど、山田自身「勝手に師匠だと思っています」というほどの関係性を築いている。

同級生の比嘉一貴や池村寛世らがツアーで優勝を飾り、置いて行かれた感を感じていた昨シーズンだっただけに、この優勝は同じステージで戦うための大きな足がかりになる。師匠である宮里と同じフィールドに立つためにも、この後のABEMAツアーで2勝目、3勝目を目指す。