Tournament article

大山どりカップ 2022

ルーキーの坂本柊人が優勝圏内にジワリと浮上!

今年の3月に中央学院大を卒業したばかりの坂本柊人が4アンダー67でラウンド。通算6アンダーとして、前日の20位タイから首位と2打差の4位へと大きく順位を上げた。

朝から強い風が吹く難しいコンディションの中で6バーディ、2ボギーと粘り強いプレーを披露。

「ずっと凌ぎ凌ぎのパーを重ねていたんですが、3番ホールでバーディがきてから流れが良くなりました。それでも全体的には耐えのゴルフだったと思います。今日は風が強くて気持ち的に余裕がなかったので1ホール、1ホールしっかり考えてやったという感じです」。

各選手が苦しむ中でスコアを伸ばせた要因は、ゆったりテンポで丁寧に振ることを心がけたからだ。

「風の中でのゴルフはどちらかというと苦手で。風の日はどうしてもスイングが早くなりがちなので、そこは意識して気をつけました」。

普段からスイングに関してはあまり考えすぎずに、インパクトの瞬間だを考えてスイングしているという坂本だが、この強風の中でもやるべきことに徹底できた結果が67というスコアにつながったのだろう。

広島県出身で昨年のプロテストに合格。今年がルーキーイヤーということになる。今年の5月に行われた『野萩康基金ゴルフカップPGA後援』でABEMAツアーでも活躍している山田大晟らを抑えてプロ初優勝を飾っている。また、今週の試合の予選会もトップで通過するなど、いい流れのままに本大会に進み優勝圏内につけた。

名前の柊人(しゅうと)は冬に生まれたことに由来する。寒い時期に葉を茂らせる柊は、年月を重ねるごとに特徴でもある葉っぱのトゲトゲした部分が丸みを帯びていく。大人になるほどに丸なる柊のように成長してもらいたいという両親の思いが込められている。

ルーキーイヤーに早速訪れた優勝のチャンスを掴み取ることができるのか。最終日のプレーに注目したい。




関連記事