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大山どりカップ 2022

松本将汰がプレーオフを制し嬉しい初優勝を飾る!

グリーンパーク大山ゴルフ倶楽部を舞台に『大山どりカップ』の大会最終日が行われた。

見事優勝を手にしたのは松本将汰。首位と1打差の7アンダーの3位からスタートし、2バーディ、1ボギーの1アンダー70でラウンド。終盤の16番、17番で連続バーディを奪いプレーオフに食い込んだ。

プレーオフは3日間通算8アンダーで並んだ嘉数光倫と金子駆大の3人で行われた。18番ホールの繰り返しで行われたプレーオフ1ホール目は3人共にパーで引き分け。そしてむかえたプレーオフ2ホール目で、松本が下りの約4mのバーディパットをねじ込み勝利を手にした。

「嬉しいですね。今日は前半からパットが入らなくて、ショットも曲がるしで、優勝争いに加われている感じがなかったんですが、幸い上が伸びていなかったのが自分にとってはラッキーな展開だったかなと思います。優勝できたから気持ち的に満足できていますが、これがプレーオフにも残れずに負けていたら、反省ばかりの内容だったと思います。今振り返れば今週はラッキーが多くて、本当についていたなと思います」。

最終日最終組は初めての経験。トップとは1打差でのスタートだっただけに優勝を意識しなかったと言えば嘘になる。しかも、ゴルフの調子はどちらかと言えば悪い状態で、その中で自分ができるゴルフに徹したことが幸運を引き寄せた。

気負わず、自分に期待せずにのぞんだことがいい流れを呼び込んだと言ってもいいだろう。

勝負を決した18番ホールは393ヤードのパー4。本戦の18番ホールではティショットを7番ウッドでパンチ気味に打ち、残り約170ヤードを残した。セカンドショットはPWで打ち、手前にショート。プレーオフ1ホール目も同じ攻め方で、セカンドショットをPWで打ち、これもオンしたものの手前にショートした。2度の失敗(?)を踏まえてむかえたプレーオフ2ホール目のセカンドショットは9番アイアンで打ち、ピン奥4mにつけた。プレーオフ1ホール目で他の2人がバーディを獲れなかったのもラッキーなら、プレーオフ2ホール目では嘉数の奥からのアプローチと、手前からパッティングした金子のラインが参考になったのも、またラッキーだった。振り返れば、全ての流れは松本にあったのかもしれない。

「本当に今週は予選を通過できればいいかなというくらいの気持ちでした。スイング面で今自分がやろうとしていることができればという感じでした。優勝は素直に本当に嬉しいです。報告したい人は山ほどいます。本音は同時に伝えたいんですが、やっぱりまずは両親に伝えたいと思います。この優勝を機に2勝、3勝とできる選手になりたいと思います」。

昨年は1年を通してレギュラツアーに参戦し、レベルの違いを痛感させられた。その経験があったからこそ掴めた勝利と言える。来季は再びレギュラーツアーの舞台を目指す。

なお、プレーオフで敗れた嘉数と金子が2位タイ、7アンダーの4位タイには高野碧輝、坂本柊人、野呂涼の3人が入っている。