そんな小林を上回る驚きのゴルフを見せたのが手嶋だ。前半を2バーディ、ノーボギーで折り返すと、後半は6バーディ、ノーボギーの30。この日のベストスコアとなる8アンダー63をマークし、一気に優勝戦線に名乗りを上げた。
「今日は縦のショットの距離感が合ってたような気がします。だからバーディチャンスが多かった。その分、ラッキーなパットもあったけれど、結構入ってくれましたね」。
優勝すればABEMAツアーでは、1995年の第4回後楽園カップ(同時のグローイングツアー)以来27年ぶりのことになる手嶋。本人はそんな意識はないと謙遜するがある意味で条件は整っている。
「優勝を意識しながらというよりは、1日目、2日目と同じように手嶋さんとお互いに負けないように競り合いながらやったほうが、結果的にいいと思う」と小林が言うように、明日の最終日も3日続けての同組。気持ち的にも楽に回れる組み合わせなだけに、ベテラン2人の逆転優勝に向けた猛チャージが明日の最終日は見れるかもしれない。