「どうせならこの難しいコースで60台を立て続けに出して勝ちたいですよね」。

単独首位でスタートした平本穏が３アンダー69でラウンド。通算９アンダーで単独首位をキープした。

先週までショットが絶不調だったが、知り合いからのちょっとしたアドバイスがきっかけでショットが完全に復調した。難コースを相手に２日続けての好スコアには手応えを感じずにはいられない。その変わりぶりには平本本人が驚いている。

「自分では全くわからないんですよね。動画なんかで見てもわからなくて、それが人に見てもらったら違う見え方するんですから。（ゴルフを）何年やりよんやっていう話じゃないですか。だから、言い換えれば怖い部分もありますよね。ちょっとしたことで良くなることもあれば、逆に悪くなることもあるということですからね」。

明日の最終日、狙うはもちろん優勝だが、上位に入ればABEMAツアーでの賞金ランキングがアップするだけでなく、次週の出場資格が発生する可能性もあるが、そうなった場合でも当初の予定通り、来週はレギュラーツアーへ参戦するという。

「こうやって戦っているのはレギュラーツアーでやるためなんです。過去にそうやって、レギュラーか下部ツアーかで悩んで、結果的に失敗した経験もあって。それからはチャンスがある限りは、どんな状況であろうとレギュラーツアーを選ぶようにしています」。

36歳のベテランと言われる年齢になったが、だからこそ難コース相手の熟練のゲームメイクが武器になる。明日はおそらく後続がガンガン攻めてくるだろうが、それをどう凌ぐのか注目したい。