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ディライトワークス JGTO ファイナル 2022

大堀裕次郎が最終戦を制し、逆転賞金王に輝く!

茨城県の取手国際ゴルフ倶楽部・東コースを舞台に今季ABEMAツアー最終戦となる『ディライトワークスJGTOファイナル』の大会最終日。首位タイからスタートした大堀裕次郎が6アンダー64でラウンド。通算18アンダーで今季2勝目を手にすると共に、逆転でABEMAツアー賞金王に輝いた。

 

大混戦となった最終日。前日、賞金ランキングにおいて気楽に回れる立場なのでと話していた大堀にもスタート時は緊張感が漂っていた。

その理由は同組でプレーした尾崎慶輔と塩見好輝の2人によるもの。2人にとっては優勝するしかない状況で自ずと気合が入り、それが大堀にも伝わった。

「余裕を持っていきたいなと思っていたんですが、最終組はみんな緊張していた感じだったんで、はじめは緊張感がありましたね。難しい雰囲気の中でバーディを獲りにいったら痛い目にあうなと思ったので、ずっと我慢する感じでした」。

 

前半を2バーディ、1ボギーで折り返すと、後半は同組の尾崎とのデッドヒートとなる。前半を終えた時点で大堀は13アンダー、尾崎は12アンダーで1打差。後半は入れたら入れ返すという展開で、あがってみれば後半のスコアカードは全くの同スコア。結果、大堀が尾崎を1ストロークかわす形となり優勝を手にした。

「ずっとぼくが先に入れたり、先にショットを打ってバーディを獲っているのに、尾崎さんがその内に内にきていたので本当に苦しかったですね」。

 

キーホールは15番パー4。ティショット、セカンドショット共にミスで、グリーン手前からのアプローチも寄せきれずに微妙な2.mほどのパーパットを残す。これをねじ込んだのが大きかった。

「あそこで外していたら難しくなっていたと思うので、あれは大きかったですね」。

精神的に楽な展開には一度もならなかったが、それでも我慢し続けて自分のゴルフをやり通せた部分に大堀自身が成長を感じている。

 

また、大堀はこの優勝で賞金ランキングにおいても逆転でトップに立ち、来季のレギュラーツアーへの出場資格を得た。

20代の時にシードを持っていた頃の感覚とは全く違う感覚でゴルフができているので、ショットなんかもシードを持っていた時よりも今のほうが良い状態だと思っています。レギュラーでも普通に自分のゴルフができればシードは獲れると思っているので、ゴルフに対する余裕を持ちながら来シーズンもやりたいと思います」。

ABEMAツアーで得た自信と余裕を武器に、来季はレギュラーツアーでの優勝シーンを見せてくれるだろう。