開催前日10日のプロアマ戦後のこと。
今回、JGTOの出場選手の中で、唯一2回の複数回経験がある星野陸也(ほしの・りくや)が「今年の男子は最強だから…」などと力説していたら、ちょうど居合わせた昨季女王の稲見萌寧(いなみ・もね)さんが、「今年は無理です。男子に勝てないと思います」と、早々と敗北宣言?!
「いやいやいや…。騙されないよ!」(星野)。
東京五輪の銀メダリストに油断は禁物。
稲見さんの手には乗らないが、それを差し引いてもかなり勝機を感じているのは確かだ。
星野はもちろん、ダントツの河本力(かわもと・りき)を筆頭に、今年の男子はみな怪物級の飛ばし屋揃い。
しかも「飛んで曲がらない選手ばかり」と、星野が断言したとおりに、みんな豪打と飛距離を兼ね備えたつわもの揃い。
前半ベストボールの先陣は、星野も「この2人だとスコアはどうなっちゃうんだろう…」と楽しみにする河本&蟬川ペアが登場、必見ですよ(組みあわせはこちら)
たとえば前・後半とも要の最終ホール(9番パー4、295ヤード)は、まさにサービスホールになりそうだ。
河本は「2アイアンでものります。今日のプロアマはアゲだったのでスプーンでしたけどのりました」と、高精度の“怪リキ”を駆使して「最後、イーグルで男子の優勝です!」と、無邪気にV宣言。
「チームに貢献できるように頑張ります!」と、相当気合いが入っている。
「まずはみんなで普段どおりにプレーをして、今まで練習してきたことを出せればきっと優勝できます」と、アメリカ仕込みの大西魁斗(おおにし・かいと)は、豪快かつ冷静沈着。
プロレス好きの桂川有人(かつらがわ・ゆうと)は、「勝つのはもちろん、観に来てくださる方の心に残るような、印象深い1打を打ちたいな」と、3連覇がかかる女子チームのみなさんにも負けないインパクトにもこだわる。
スーパー新人の蟬川泰果(せみかわ・たいが)も、「僕は全ホール、バーディを獲りに行くような、観に来てくださった方を楽しませるような、面白いプレーをお見せたい」と、頷いた。
飛んで曲がらないだけではない。
若さと勢いも随一だ。
「初出場にして僕が最年長なので、それだけ若手が今年一年を引っ張っていったんだな、ということ。一人一人自信を持って臨んでくれると思いますし、心強い」と、頼もしいメンツに賞金王は始まる前から惚れ惚れしている。
「メンバーで僕が一番飛ばないですけど、それでも練習ではコースが長いと思わなかったので、メンバーを考えるとチャンスがあるんじゃないか」と、比嘉一貴(ひが・かずき)は、キャプテン職も、開会式の挨拶も、みんな出場経験者の後輩、星野に任せてしまってすっかり大船に乗ったつもり。
「みんなが頑張ってくれる。僕はおんぶに抱っこです(ニッコリ)」。
4大会ぶり8度目のタイトル奪還に賭ける。
自称・史上最強の我々男子ゴルフのJGTOにもぜひ温かなご声援を。