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フジサンケイクラシック 2023

中島啓太はFUJIYAMAより鍛錬「勝ちたいんで」

真価は、難コースの窮地でこそ発揮される。
中島啓太(なかじま・けいた)は、バーディを迎えないまま後半アウト3番のパー4で少し左足下がりの87ヤードを「全体ダメ」な、手前に落としてこの日3つめのボギーを叩いた。


16歳の2016年に予選会を突破して、初出場を果たした2016年なら「たぶん、間違いなく切れていました」と、笑った場面。

「高校生より上手くなっていると思います」と、すぐ切り替え修正し、次に活かせるのが現在賞金1位の強みだ。



5番の80ヤードの2打目で持ったクラブは3番と一緒の60度。
30センチにくっつけこの日最初のバーディを奪うと、そこから4連続バーディで「69」。
通算4アンダーであっという間によみがえった。


怪物コースとの格闘に、ミスはつきもの。
「4日間の流れとして考えるようになっている」と、いちいち一喜一憂しない。

「最終日の後半にむけて流れを持っていくというふうに捉えているのでそこは今シーズン成長している部分」と冷静に、今週も定位置で決戦の舞台に入った。


この日は正午過ぎにはプレーを終えて、自由は時間はたっぷりある。

コース近くには、かの富士急ハイランド。絶叫マシンがそびえ立つが「あの・・・」と、笑いながら口ごもると「さすがに勝ちたいんで。トレーナーさんと会って、トレーニングをして・・・勝ちたいですw」と、人気コースターのFUJIYAMAよりド・ドドンパより鍛錬優先。

「普段のウェイトトレーニングよりは回数を減らして、重さを少し上げて。筋肉痛を残さずキレをキープしていくメニューになると思います。トレーナーさんを信じてやります」と、賞金1位は富士のふもとでストイックだ。