希有な経験の冷めないうちに、大チャンスを迎えた。
先週も初出場した「ダンロップフェニックス」で、成績順に組まれる3日目に、松山英樹と回り、最終日はケプカ。
偉大なメジャー覇者2人とそれぞれ宮崎で過ごした週末。
「ギャラリーの数は、もうアレを越えることはなかなかないな、と思うので。緊張はしましたけど、ショットも、パットもしっかり打てていたので。そのへんは成長できた部分」。
3日目は「71」で回り、4位タイと順位を上げ、最終日も「70」と崩れず7位タイで粘るなど、いろんな意味で免疫力をつけられたことも、大収穫のひとつになった。
「途中、自分からは話しかけることはなかった」と、敬意からあえて口をつぐんだ3日目のプレー後。
18番グリーンから、スコア提出所に向かう松林の中で、松山からひとこと。
「上手かったね」と、声をかけられ感激もした。
「いろいろ、経験させてもらっているので。明日も優勝を意識できるところでプレーできるといい」と、希有な機会を糧にする。
「いつも気迫に溢れている」という同組の金谷のプレーは、賞金レースを賭けて常以上。
ロケット発進した金谷に対して、細野は序盤4番の連続ボギーで遅れを取った。
「自分は離されていたので、なんとかついていこう」と、後半9ホールのバーディ5個で追いついた。
最終日も、また金谷と最終組になり、白熱は必至だ。
今年は5度のトップ10入り。シード権争いの本大会を、賞金ランキング24位で迎えた。
次週はわずか30枠の頂上決戦。
シーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」出場の当確線上にいるが「まだまだ上を目指したい。出るからには優勝を目指したい」。
勝者としてエリートリストに潜り込むつもりだ。