開幕を迎えた25日、会場のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で、英国ゴルフ協会(R&A)を招いて公式会見が行われた。
年ごとに会場を変える今年の「全英オープン」は、7月20日ー23日にイングランド中西部のロイヤルリバプールが舞台。
世界的アーティスト、ビートルズの誕生地という点でもあまりに有名な聖地である。
1867年の開催を最初に、今回が8年ぶり13回目。
前回の2014年は、ロリー・マキロイが優勝した。
さらに前々回の2006年は、タイガー・ウッズが大会連覇で3度目の大会制覇を達成。
また、当時28歳の谷原秀人が3日目の「66」で急浮上し、結果5位タイの大健闘を見せたことでもゴルフファンの記憶に残る。
R&Aのティム・コックロフト氏によると、今年第151回目を控えたコースでは新たに17番として、パー3を新設されるなど、勝敗を左右するバックナインの上がりホールで大改造が行われているという。
「これだけの変更はリバプールの歴史の中でも初めてのこと」(コックロフト氏)。
今年、日本勢として出場を決めているのは、米ツアー選手の松山英樹をはじめ、昨季賞金1位と2位の比嘉一貴(ひが・かずき)と星野陸也(ほしの・りくや)。
また、アマとして95年ぶりに「日本オープン」を制した蟬川泰果(せみかわ・たいが)。
今週は、大会上位4人に出場権がある。
今年52回目を迎える「ミズノオープン」が、「全英オープン」の予選会を兼ねるようになったのは1993年から。
1998年からは「~全英への道~」とのサブタイトルがつくようになった。
予選会会場となるここ岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は、本場のリンクスコースを彷彿とさせる景色とレイアウトで知られる。
主催の水野明人・ミズノ株式会社社長は「選手のみなさんには全英オープンの環境にも似た雰囲気を味わいながら、戦っていただけると思う。いわば前哨戦。ぜひ、出場権を狙ってプレーをしていただきたい」と、奮起を促していた。