元プロ野球の福留孝介さんは、5オーバーの88位タイで突破できなかった。
また、今年のABEMAツアー賞金王の生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり)は、4アンダーの9位タイにつけたが、カウントバックで敗れた。
出場選手はプロ73人とアマ21人。
計94人で争われ、通過10人中アマが4人も入り、トップ通過を果たしたのもアマの奥松良太さんだった。
2位と3差もつける9アンダーの63は、自己ベストタイでしかもボギーなし。
「100点に近い内容に自分が一番驚いています」と、完璧なゴルフで自身初のツアー出場を射止めた。
「すでに今の段階から緊張しているのですが、4日間プレーできるように頑張りたいです」と、展望を話す奥松さん。
「今はアマチュアの選手でもツアー優勝を成し遂げていますし、何が起こるか分かりません。サクセスストーリーを作っている選手も多くいるので、僕も可能性はゼロではないはず。優勝してその中の一人に加わりたいです」と本戦にむけて目標を語った。
また、大谷俊介と共に、プロ最上位で突破を果たした小斉平優和(こさいひら・ゆうわ)は地元関西の大阪府出身。
「この試合には絶対に出たいという想いで今回エントリーしました」と大会への熱い思いを語り、「その気持ちがボールに伝わってくれたおかげで、本戦出場権を獲得することができたと思います」と、今季7戦目にこぎつけた。
ジュニア期から才能に恵まれ、高校3年時にプロ転向。QTのエントリーミスで出場資格に恵まれない間もPGAツアーチャイナや、米二部ツアーに挑戦するなど海外志向も高い。
国内ツアーは20ー21年シーズンに初シードを果たしたが、1年で手放してしまった。
「本戦ではトップ10を目標に自分のやりたいゴルフを72ホールやるだけ」と、抱負を語り、「ABCゴルフ倶楽部は最終18番ホールにドラマがあったりと、見ているだけでも面白いコース。高速グリーンが手強いと思いますが、上りのラインからしっかりと打てるように攻略していきたい」などと、今から戦略に頭を巡らす。
そして福留さんは、悲願の突破はならなかったが、「こんなセッティングで皆さんのなかで、77で回れてぼくのなかでは御の字ですよ。最高の1日でした」と、怒濤の1日を振り返った。
予選会といえど、プロの試合は福留さんにとって、初挑戦。
「開幕戦以来の緊張でした」と数々の輝かしい成績を残して昨年、引退したばかりの“元主戦場”になぞらえ、「自分のプレーもそうですけど、一緒に回ってもらうプロの方々の迷惑にならないように・・・」と、それだけでも骨の折れるラウンドだったようだが、「こんな経験なかなかさせてもらうこともない。楽しかったです」。
名物の最後18番パー5では、フェアウェイから池越えの185ヤードを7番アイアンでイーグルチャンスにくっつける見せ場も作るなど、大いに“片鱗”を見せて締めくくった。
<マンデートーナメント通過者>
1位 9アンダー(63) @奥松良太
2位 6アンダー(66) @橋詰海斗、小斉平優和、大谷俊介
5位 5アンダー(67) 梶村夕貴、石塚祥利、@平松孝太郎、金田直之
9位 4アンダー(68) 伊藤誠道、@小川琥太郎