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マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント 2023

ZOZOのコリンに「感化された」中島啓太が思い描いたとおりの圧勝劇

中島啓太(なかじま・けいた)が試合で赤のウェアを着るのは初めて。




鏡で「派手だな・・・」と、照れる気持もあったが、出発前にあえて荷造りしたのは、前々週の強烈な残像があったから。


日米「ZOZOチャンピオンシップ」で圧勝したコリン・モリカワは、その人柄も含めて尊敬する選手で、V時にコリンが着ていたのも真っ赤なウェア。


「鬼みたいな勝ち方をしていた。かなり感化されました」と、最終日の勝負カラーに選んだのは、中島自身の自信の表れでもある。

「今週は始まる前から、こんなに調子が良いのは久しぶり、と感じていて。今までで一番良い状態」と、にらんだとおりに、初日9アンダーの「63」。


首位発進に、プレー後の練習にも拍車がかかった。

少しでも不安があると、アマ選抜のナショナルチーム時からお世話になるジョーンズコーチにすぐ相談してきたが、「今週は大丈夫、と伝えました」と、助言を求めなかったのも、過去3勝で初めてという。


いよいよ、1差の単独首位から出た最終日は、当初の計画どおりに赤のウェアと白のパンツにキャップと靴まで、まさに全身コリンの出で立ち。

コリンになりきり「自分のゴルフができれば勝てる自信があった」と、前半の5バーディでコリンみたいに独走態勢を築くと、終盤1差に迫られる場面も「焦ることなく集中力が保てた」と、15番のイーグルでさらりとかわし、ついに大会最多アンダーを塗り替える24アンダーで3打差の圧勝。

「少しは、コリン選手の雰囲気みたいに終われたかな?」と、はにかんだ。



4大会ぶりに、金谷拓実(かなや・たくみ)を抜いて、賞金1位に返り咲いたが、実は次週こそ譲れない。

「三井住友VISA太平洋マスターズ」が終わった時点の賞金1位には、米二部「コーンフェリーツアー」の来季出場権をかけたファイナルQTの権利がある。

もちろん、金谷もその座を狙っており、アマ時の2019年にV経験ある同大会で、勝ちにくるのは必至。

「金谷さんも大好きなコースなので。自分も負けないように頑張りたい」。
今度、“御殿場”では誰に扮して、2週連続優勝を狙うか。

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