優勝の金谷拓実(かなや・たくみ)にまた賞金1位を譲ったが、242万3980円の差額にとどめた。
3日目は首位タイで出ながら「73」。3オーバーを叩いて、最終日は4打差を追うことになった。
その序盤は1番でボギーが先行。
いきなり厳しくなったが「後半は難しい9ホールが残っている。1つでも伸ばしていけたら」。
ひたひたと追いかけ、14番のバーディでアンダーパーに戻すと、最終日はティが前にセットされた池越えの短いパー3で60度を振り抜き、ピン右を捉えて鮮やかなバーディ。
クールなガッツポーズでファンを沸かせた。
金谷のVスコアは通算8アンダー。
今季初の1桁アンダーが、富士桜の怪物ぶりを示している。
「本当に、メジャーみたい。僕も初日のスコア(67)より下回ってしまっている。本当に難しいセッティングですけど、やり甲斐がある」と、最後まで格闘を諦めず、「ちゃんと準備して練習してきた結果が、最後のバックナインのアンダーパー(33)につながってくれたのかなと思います」。
負けても腐らず、プレー後はすぐ勝者のもとへ。
スコア提出エリア付近の垣根のあたりで金谷をつかまえ祝福した。
賞金2位に後退したが、「変動するのは当然。あまり気にしていない。しっかり準備して、集中してまた優勝まで行けたらいいなと思います」と、その足で今週は韓国へ。
今年韓国開催の韓国とアジアと日本ツアー共同開催「Shinhan Donghae Open」で、韓国初上陸だ。
「試合でも、行くのも初めて。楽しみです」。
5週連続で最終日最終組を続けた5ー6月。
4週目の韓・日「ハナ銀行 インビテーショナル(千葉夷隅GC)」ではヤン・ジホに1差で負けた。
今度は“敵地”で返り咲く。