4アンダーの「66」は、ボギーなし。
後半アウトコースの2バーディは、いずれもパー3で獲ったもの。
池がらみの4番では6メートルにつけたチャンスをねじ込み、7番は「ピンにぴったりついた」と、ショットの好調を伺わす。
「前回より曲がり幅がだいぶ減っている。今週はよいスタートが切れると思っていた」とは、今年10月の「ACNゴルフチャンピオンシップ」以来、2度目のタッグを組む岡本キャディの弁。
昨年まで比嘉一貴を担いでいた“賞金王キャディ”の見立ては正しく、もともとのフェード打ちに加えて、ストレート⇒ドローと、バリエーションを増やすために今年から始めたスイング改造が、土壇場でかっちりはまり始めた。
現在の賞金ランキングはちょうど境界線上の65位と、
瀬戸際に立つが、焦らずにいられるのは、プロ11年目の2017年に「マイナビABCチャンピオンシップ」でツアー初優勝を飾った翌年から62位(18年)、57位(19年)、65位(20ー21年)、68位(22年)…と賞金シードの綱渡りを何度も乗り越え、保持してきた経験から。
しびれる感覚には慣れており、「トレーニングの仕方も、ショットの調整の仕方も、後半、秋口にかけて照準を合わせていくというのがいい形で出来ている」。
今大会から続くV賞金4000万円のビッグトーナメントの勝ち抜き方も心得たもの。
初Vの2017年以来の首位に「今日はよいスタートが切れたので、すごい良かった」」と、今年もまた瀬戸際でしっかりと手ごたえをつかんでいる。