最終日を2打差の単独首位から出て、前半唯一のパー5で1.5メートルを沈めて4差に開くと、7番ではバーディチャンスの吉田と杉山より先に、10メートル超をねじこみ序盤は近寄らせない。
3差で折り返した。
「吉田選手がすごくいいパットを決めてきた」と、年下が突如、猛攻したのは16番だ。
バンカーからホームランした15メートル超のパーセーブをしのいだ吉田は、次の17番パー3で5メートルのバーディ。
グリーン左に外してボギーを叩いた今平に、1打差と迫った。
18番は、ティショットを右のバンカーに入れ、2打目は刻むしかなかった。
左5メートルにつけたが、吉田も6メートルのチャンスを作った。
「最後も決めてくるんじゃないか・・・。ドキドキして吉田選手のパットを待ちました」。
吉田は辛くも外したが、自身も最後のパーパットまで「しびれた」という。
元・太平洋クラブのメンバーで、クラブチャンピオンについたのはプロ転向直前の2011年。
決勝のコースがここ御殿場だった。
思い入れの舞台でプロとして初制覇。
「嬉しいですし、自信になります」と、微笑んだ。
4日間の観客動員数は、のべ23569人。
「たくさんのギャラリーに見ていただけると凄く力に鳴りますし、励みになります。頑張ろうという気持になりますし、本当に嬉しいです」と、感謝を伝えた。
V賞金4000万円を積み上げ、賞金ランクは一気に3位に浮上。
中島と金谷の一騎打ちに割って入った。
「開催前は圏外にいましたけど、残り3試合。また賞金王を狙って頑張りたいと思います」。
18、19年に次ぐ3度目の栄冠を視界に捉えた。