<昨年大会>新・監事の阿久津未来也「選手みんなでホストプロの自覚を持って…」
地元開催のこの選手会主催大会では、いつも大事な友達を連れてくる。
阿久津未来也(あくつ・みきや)は、栃木県の宇都宮市出身。
開催コースの西那須野カントリー倶楽部は本当なら実家から自宅通勤ができる距離だがあえて宿を取ったのは、わざわざ会社の有給を使って、今年キャディをしてくれることになった大関雅章さんのため。
「家族も、仕事もあって。忙しい中、担いでくれることになったので。彼の負担を少しでも減らしたかった」と、鹿沼市の大関さんの自宅近くにホテルを予約。
二人三脚の時短通勤で力を合わせる。
週末には2人の母校の作新学院高校ゴルフ部の現役生たちが、今年も8番パー3でのプロとのニアピン対決や、ロープ内観戦ツアーで会場にやってくる。
「監督もいらっしゃると思いますので2人で歩く姿を見せたい」と、恩人らの前で週末のV争いを胸に期す。
「大学2年ごろまでは自分もプロでと考えていましたが、諦めて家業を継ぎました」という大関さんにとって夢の舞台。
「ミキヤにキャディをやらないかって声をかけてもらって。ありがたくやってきました」と、練習日の火曜日はまだ、セルフカートの扱いにもおっかなびっくり。
プロキャディは初めての体験だそうだが「本戦までにはなんとかなりそうです」と、楽しそう。
昨年は、ギャラリーとして大会を観戦されたそうだ。
20ー21年シーズンにレギュラーツアーに昇格し、昨季から選手会の監事として中枢を支える阿久津について、「今は同級生というより、ただのいちファン。雲の上の存在です」と、羨望の目を向ける大関さん。
「友達として誇りに思います」。
最終日には、2人で作新学院高校のスクールカラーでもある黄色のウェアで揃えて歩く予定という。