首位タイから出た岡田さんはこの日71。
「ティショットが左に行って、アプローチとパターでしのぐゴルフ」と順位は一つ落としたが、蟬川に続くアマ連勝をにらめる好位置で留まった。
スタートの10番で、バーディ発進しながらすぐ11番でダブルボギーを叩いた。
「いらっとしましたが、日本オープンはこういうのも覚悟しなければいけない。すぐに切り替えて、次のホールでパーセーブできたことが今日のスコアメイクの要因。歯止めが利いた」と、1日1オーバーで踏みとどまれた。
後半6番では左の林の木の根元で、以前から練習に取り入れているという左打ちも披露。
「9番アイアンでアドレスがとれなかったので、パッと左に変えました。右打ちより10ヤード飛ぶ。成果が出た」と器用にパーセーブ。
1月に初出場した米ツアーの「ソニーオープン・イン・ハワイ」で大学先輩の松山英樹と対面した際に「高くて威力のあるボールを打てと言われて。難しいコースで球を止めるとか、キャリーを出すには必要。それに向けて仕上げてきました」と、成果も感じている。
堀川と首位で並んだ初日の夜は興奮で眠れなかったという。
SNSにも返しきれないほど多くのメッセージを受け取るなど、週末に向けて良い予行演習もできた。
「今日は何回か守りに入ってスコアを落としそうになったところもあった。やはり、ティショットから作る流れを意識したい。もっと攻めて行きたい」と、気合いが入った。
そして、連覇がかかる大学先輩の蟬川は、追いかける立場で決勝ラウンドに入る。
昨年の「日本アマ」では、岡田さんに3打差3位で敗れている。
「あのときは目の前で譲る形になって。ショットがめちゃくちゃ上手い選手です」と、1つ下の現キャプテンを絶賛した前キャプテン。
いま岡田さんが愛用するパターは、蟬川が勧めて使い始めたタイプだそうで、いま蟬川が使っているアイアンシャフトは、岡田さんから勧められて使い始めたものだそうだ。
「お互い様ですw」(蟬川)。
プレー後にクラブハウスのテラスで遭遇した2人は、きょう1日の戦況をあれこれ情報交換し、健闘を称え合い、いったん解散した。