ケプカも、クラークも、松山も、揃いも揃って怪物クラスの飛距離で競っている。
「僕は後ろの組で回っていたんですけど、傍観しながら。すごいな~って。あんなところまで行くんだ、と。はるか彼方まで飛ぶんでね。3クラブくらいは飛距離が違う」と、あんぐりする。
「松山くんは、そんな調子がよくなさそうなのに、あんなスコア(63)を出してきた。調子がよければどうなるんだろう?」と、苦笑しながら絶句する。
2017年に連覇を達成しているケプカは66位の出遅れ。
「ケプカは2度も勝っていて、コースも知っているのに2オーバーになる。飛ばせばいいというコースではない。やっぱり、難しいんだ」と納得し、「でも2日目以降は慣れてきて。スコアを伸ばしてくると思うので」と、自身も2015年の覇者として、6バーディボギーなしの「65」をマーク。
松山とは2打差の3位タイで回って好発進をしてみせた。
シーサイドコースの芝は、フェアウェイでも「ちょっとだけボールが沈む」。その対策として、「ちょっと短く持ったほうがいい」と、指1本くらいクラブをヘッド寄りに構えて奏功。
2番では「ラッキーもありました」とチップインバーディにも恵まれるなど、スコアを伸ばせた。
現在賞金ランク59位は、ちょっぴり賞金シードの上位65人が気になる位置。
「ギリギリなんでね。まずは初日に照準を合わせてきた」と、前組の松山にも後れを取らずに追随できた。
前回優勝は、8年前。
「当時は少し無理もしていたと思うが、グリーンも仕上がっている。のぼりに付けることを心掛けたり、一歩引いたり、あの時よりは頭も使っていると思います」と、ベテランなりの胸を張る。
「4日間通してもう少し上に行くためには、やはりかなり集中していかないといけない」。
2日目も松山らの後続から、ひたひたとつきまとう。