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ダンロップフェニックストーナメント 2023

宮里優作が2打差の3位「後ろの組で傍観しながら」松山英樹につきまとう

43歳のベテラン、宮里優作(みやざと・ゆうさく)は、メジャー覇者が揃う前組を、複雑な心境で追いかけていた。

「日本にきて、PGAツアーの組み合わせじゃなくてもいいのにねえ・・・。僕らは楽しいですけれど」と、笑った。



ケプカも、クラークも、松山も、揃いも揃って怪物クラスの飛距離で競っている。

「僕は後ろの組で回っていたんですけど、傍観しながら。すごいな~って。あんなところまで行くんだ、と。はるか彼方まで飛ぶんでね。3クラブくらいは飛距離が違う」と、あんぐりする。


「松山くんは、そんな調子がよくなさそうなのに、あんなスコア(63)を出してきた。調子がよければどうなるんだろう?」と、苦笑しながら絶句する。

2017年に連覇を達成しているケプカは66位の出遅れ。

「ケプカは2度も勝っていて、コースも知っているのに2オーバーになる。飛ばせばいいというコースではない。やっぱり、難しいんだ」と納得し、「でも2日目以降は慣れてきて。スコアを伸ばしてくると思うので」と、自身も2015年の覇者として、6バーディボギーなしの「65」をマーク。
松山とは2打差の3位タイで回って好発進をしてみせた。


シーサイドコースの芝は、フェアウェイでも「ちょっとだけボールが沈む」。その対策として、「ちょっと短く持ったほうがいい」と、指1本くらいクラブをヘッド寄りに構えて奏功。


2番では「ラッキーもありました」とチップインバーディにも恵まれるなど、スコアを伸ばせた。

現在賞金ランク59位は、ちょっぴり賞金シードの上位65人が気になる位置。
「ギリギリなんでね。まずは初日に照準を合わせてきた」と、前組の松山にも後れを取らずに追随できた。

前回優勝は、8年前。
「当時は少し無理もしていたと思うが、グリーンも仕上がっている。のぼりに付けることを心掛けたり、一歩引いたり、あの時よりは頭も使っていると思います」と、ベテランなりの胸を張る。


「4日間通してもう少し上に行くためには、やはりかなり集中していかないといけない」。
2日目も松山らの後続から、ひたひたとつきまとう。