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ダンロップフェニックストーナメント 2023

クラーク49位、ケプカ66位・・・松山英樹単独1位! メモリアルなホストVへ、好発進

21年のマスターズ制覇後、初の日本ツアーとなる松山英樹の予選ラウンドは、ケプカ(18、19、23全米OP・17、18年全英OP)と、クラーク(23年全米OP)との同組。

メジャー覇者が3人揃う組など、日本ツアーでめったとない。

初日イチの注目を集めて、50回大会は開幕し、松山が単独トップで戻った。



1イーグル、6バーディの8アンダー「63」はボギーなし。
最終ホールの9番ではスーパーセーブで魅せた。


左に曲げたティショットは木が邪魔になり、2打目はまっすぐグリーンを狙えない。

あえて右方向に向けて構えて、低く出したボールはほぼ直角にフックし、花道のほうまで飛んだ。

ミラクルショットの興奮もさめないうちに、第3打は今度1.5メートルのべたピン。
再度、沸かせて初日を終えた。



先月の「ZOZOチャンピオンシップ」は消沈の51位で終戦。
その直後に風邪を引き、1週間ほど寝込んだ。

完治後、練習を開始したが、確たる感触を掴めず、1ヶ月ぶりの実戦を迎えた。

「いつ崩れるか分からない。不安はありますけど、良いショットも出ていましたし、パットも大きなミスすることなく終われたので良かった」と、安堵の好発進した。


「悪くはなかったですけど、自信を持って出れるような状態ではなかった」と、そろりとインから出て、ティショットを4メートルにつけた11番パー3で最初のバーディ。

「そこから落ち着いてできたかな、と思います」と、徐々にエンジンがかかった。

15番では、フェアウェイからの2打目を左のギャラリーロープのほうへミスしたが、ピンに近いほうのラフからチップインバーディで窮地もしのいだ。


前半イチの見せ場とした18番のティショットは、フェアウェイがきゅっと締まった狭いエリアをまっすぐにランディング。

誰より距離を稼ぐと、4番アイアンで打った226ヤードの2打目は「ミスショット。たまたままっすぐ行きました」とグリーン右端に着弾したボールは、フック傾斜をトロトロと伝ってピン右1.5メートルにくっついた。

イーグルで大歓声を浴びたが、「普通のパーでも声援をもらうと嬉しい」と、松山。


クラークはイーブンパーの49位、ケプカは2オーバーの66位。
大注目の中、他のメジャー覇者2人を突き放して初日の主役になった。



兆しを随所に見せる首位発進は、アマで出た2011年の初出場から8回出た中でも初めて。


2014年以来の2勝目を狙うホスト試合は、今年50回を迎えた。
「今日みたいにイーグルやバーディーを取れれば盛り上がると思うので。しっかりできるように頑張りたいと思います」。
メモリアルVにむけて、主催者の期待も高まる好発進した。