Tournament article

ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山 2023

開催コース契約プロの古川龍之介が有言実行の優勝争い!

開催コースの福岡雷山ゴルフ倶楽部に今年の春から契約選手として所属している古川龍之介が8バーディ、1ボギーの64でラウンド。通算11アンダーで前日の21位タイから一気にトップにのぼりつめた。

 

昨年のQTはセカンドで敗退しランキング313位と今季は出場できる試合が限られている。運よく開幕戦の『Novil cup』に出場することができたがあえなく予選落ち。ルーキーの古川にとって、どれだけアマ時代の戦績があってもプロのフィールドはやはり別物だったようで、多くの課題を持ち帰ることになった。

ただ、やるべきことが明確になったことがこの日のスコアにつながったとも言える。

「開幕後は予選落ちが続いていたんですけど、今年からお世話になっている福岡での試合で結果を出したい気持ちはすごく強くて。ずっと練習を続けてきて、精神的にも少しずつ強くなって、いいゴルフができてきた感触はありました。先週の芥屋で、満足ができるわけではないですが、まずは最低限の予選通過をすることができ、右肩上がりで今週の試合に入れたのはよかったと思っています」。

 

上がり調子の要因は他にも。持球のドローに磨きがかかったことにある。持球がドローであるがゆえ、警戒していたのは左のミスだ。それを嫌がってつかまりにくいドライバーを使っていたが、どうしても右のミスも出てしまう。そこで思い切ってドローが打ちやすい、いわゆるボールのつかまりがいいモデルにチェンジしたのがいい方向へと導いてくれた。

「右を消せたことで、よりドローのイメージがよくなりました」。

さらに、コース契約選手の福岡雷山ゴルフ倶楽部はドローヒッター有利と言われており、古川にとって構えやすいホールが多いのも好材料。日頃練習しているコースだからこそ、怖さも知っているが、打ってはいけないところも熟知している。

 

ホームでの試合となると、意識しすぎたり、逆にプレッシャーに感じたりしてスコアが出ないケースはよくあるが古川にとっては安心感の方が大きいようだ。

「本当にたくさんの人に応援してもらって心強いですし、恩返しの気持ちも強く持っています」。

明日の最終日は緊張感はもちろんあるが、それを楽しむつもりで全力を出し切ってもらいたい。