６アンダー５位タイからスタートした服部雅也が、５アンダー66でラウンド。通算11アンダーで首位タイに立った。

前日、首位と２打差の好スタートを切りながら、あくまでも目標は予選通過と控えめに話していた服部だが、それもそのはずで今季はABEMAツアーで５戦中全てが予選落ち。６戦目でようやく予選通過をしたと思ったらいきなりの優勝争いだ。

「仲間からも上手いのか下手なのかよくわからないと言われます」。

4月の『中日クラウンズ』で優勝争いを演じて６位タイに入り、注目を集めた。その勢いのままABEMAツアーでの活躍が期待されたが、全くの不発に終わっていた。

ゴルフが悪いわけではないのになにか噛み合わない。その理由はどうやら服部自身のメンタル面にあるようだ。

「ボギーを打ったらすぐにダメだと思っちゃうんですよね。今日もボギーがきた時には予選落ちがよぎりましたけど、すぐにバーディがきてよかったです」。

さらに、明日の最終日は優勝争いの緊張感があるほうがありがたいと謎の発言も。

「明日は初めての決勝ラウンドなので、まずはその喜びを噛み締めたいと思います。緊張したほうがありがたいんです。いつも緊張しなさすぎてグダグダになっちゃうので。それで気がついたら予選落ちみたいな…。さすがに明日は最終組とかだと流石に緊張すると思うので、集中できるのはいいかなと」。

これまで５戦で稼いでいない分を取り返したい。狙うはもちろん頂点だ。明日の最終日、緊張感の中で服部の集中力が研ぎ澄まされるかもしれない。