６連続を含む８つのバーディを量産。しかもノーボギーという完璧なゴルフに表情を緩ませたのは丸山奬王だ。

８アンダー63はこの日のベストスコア。一気にトップと２打差の５位タイへ順位を上げた。

「嬉しいですね。本当に久々にビッグスコアが出たので。プレーしているときは６連続とか、ノーボギーとかは考えていなくて、そのホールに集中できてやれたと思います。自分の中でこんなスコアが出ているみたいなプレッシャーはなかったですね」。

今季は目指すべきスイングを完成させるために試行錯誤しながら努力を続けている。もちろん試合でスコアを出すことはプロとして大切なことだが、自分がやろうとしていることをやり切ることや、それに向かっていく過程を大事している。それが今日は実戦でうまくできたことがビッグスコアにつながった。

「ドライバーの調子が悪くて、特にこのコースでドライバーが悪いとすごく不安な部分はあるんですが、そこは上手く対処できたかと。２番のパー５なんかもセカンドで乗るホールなんですが、そこであえて３番アイアンで（ティショットを）レイアップしたり、他の人がドライバーを打っていても流されないというプレーが今日はできたと思います。昨日もできてはいたんですが、昨日はパットが入らずで」と、自分ができることと向き合い冷静に対処ができているだけに明日は期待が高まる。

もちろん優勝の２文字は頭にあるが、それよりも今やっていることを集中してやればいいスコアが出ることはこの日のプレーで体験済みだ。緊張感の中でも自分が何にフォーカスするべきかを忘れないことを念頭に置き、明日の最終日に挑む。