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ディライトワークス JGTO ファイナル 2023

藤田寛之が最終戦に参上!3つのツアーに出場し続ける理由

今季3度目のABEMAツアー参戦となるのが54歳の藤田寛之だ。レギュラーツアーは今季6試合に出場しており、シニアツアーでは『日本シニアオープンゴルフ選手権』を制すなど、年齢を重ねるごとに熟練の技は輝きを増している。

飛距離的なことも含め、レギュラーでの出場機会は年々厳しくなる現実はあるが、それでもチャンスがある限り、レギュラーツアーへの出場にこだわりたいと藤田。今週のABEMAツアー最終戦を含め、サードQTにも出場する意欲を見せている。

「レギュラーツアーに出場したという気持ちがあるうちは、その姿勢を示さないと。そういうチャレンジをしていきながらチャンスをもらうというか。ただチャンスをもらうだけでなく、自分がどこまでできるのかを知りたいというのもありますし、あとは自分がゴルフ的に老け込みたくないから、こういう場にきて刺激をもらったり、今の若い選手はこういうメンバーなんだとかを知りたいですよね」。

 

主戦場としているシニアツアーにはシニアツアーならではの世界があるが、レギュラーやABEMAツアーにはスピード感だったり、会話だったり、技術だったり、藤田自身が知らない世界があり、それはロープの中に入って一緒にプレーしないと見えてこない世界だと言う。そう言うことを知りたいと思う知識欲こそが、強さを保ち続ける秘訣なのかもしれない。

 

「試合に出ているほうが元気なんですよね。(笑)今週は他に試合が無いというのもあって出場することは前々から決めていました。出場せずに体のコンディションを整える時間にあてる選択もあったんですけど、結局いつもの性で試合に来ちゃいました。試合があるとそこに来ちゃうんですよね」。そう笑ながら話す藤田だが、出場する試合に対して大事にしていることがある。

「出場するからには勝つことを目指すわけですが、勝つためには何かを持っていたり、何かが突き抜けたりする必要があるんでしょうね。それは日々の努力かもしれないし、飛距離やショートゲームかもしれないですが、自分の場合は“準備”ですね。体の準備だったり、技術の準備とか。正直どうやったら勝てるかはいまだにわからないんですが、ただ、勝つためのゴルフっていうのはああなのかな、こうなのかなと現場では色々と感じるものなので、そう言うものを準備しておく。常に自分の中で諦めずにと言うことをやり続けていると、いつの間にか優勝というものが来るのかなと思います」。

 

今週も多くの若い選手たちと同じフィールドで戦うわけだが、最善の準備を整え、明日の開幕をむかえるに違いない。