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ディライトワークス JGTO ファイナル 2023

もしかするとラストゲーム!?福永安伸がまさかの好スタート

1イーグル、5バーディ、ノーボギーの63。首位とは1打差の3位につけたのは宮崎県出身の福永安伸だ。今季はABEMAツアーで10試合に出場して予選通過は3試合、ベストフィニッシュは開幕戦の24位タイと苦しいシーズンを送っている。

 

この日の好スタートの要因はパッティング。ショットに関しては、昨年くらいから力みに悩まされており、思い通りのリズムでスイングできない状態が続いている。今日もスイングに関してはとにかくリズムとタイミングを意識してのゴルフとなった。

好スタートを切り、一発逆転のチャンスを掴んだ福永だが、もしかするとこれがラストゲームになるかもしれない。

このままのランキングでシーズンを終えると、必然的にQTを受験することになるが、福永はQTにエントリーをしていない。ツアーで戦うことをここで一区切りつけようと考えている。

 

ゴルフはプロスポーツの中でも選手寿命が長いスポーツだが、それゆえに辞める選択をしにくいとも言える。福永が悩まされている力みは、もしかするとイップスと呼ばれるものかもしれない。それを克服して、そこからまた活躍するには福永の40歳という年齢は一つの壁となっている。

長い人生を考えたときに、また違う道を模索するのもプロとして必要なことなのかもしれない。福永はとりえず、ここで一区切りさせようと考えた。その決断の難しさは、厳しい世界に生きてきたからこそ、とてつもない勇気が必要だったことは容易に想像できる。

 

どういうめぐりあわせなのかはわからないが、福永本人も驚く好スタートは、福永の心境のどのような変化を与えるのだろうか。明日以降も福永のプレーぶりに注目したい。