首位と2打差の6アンダー3位タイからスタートした平本世中。この日は4バーディ、2ボギーの2アンダー70でラウンドし、首位とは3打差の通算8アンダーで最終日を迎える。

厳しい位置に振られていたピンにも関係なく攻めることができた。それほどこの日の平本はショットが切れていた。

「先週くらいからショットが良くて、結構ピンポジは振られていたんですが、ショートサイドも関係なくピンを狙えていたので、そこはすごくいい感じかなと。その代わりにパッティングがイマイチで入らないので、少し入ればビッグスコアが出るのかなと思っています」。

この日の最終ホールとなった９番パー４も、バーディチャンスからの３パットボギー。最後は「がっついてしまいました」と苦笑いを浮かべるが、それもしょうがないときっぱり言えるほどショットの内容がよかった。

オフの間に取り組んだフィジカル面の強化がショット好調の要因になっている。今までは体力面、筋力面の強化に関しては、そこまでの必要性を感じず取り組もうともしなかったが、昨シーズンを終えて振り返ったときに、シード権を保持し続けているプレーヤーや優勝して成功する人たちは必ずフィジナル面を強化していることを知った。さらにはメジャーリーグの大谷翔平や、バスケットボールの富樫勇樹らを見て、体を作ることの必要性の高さを改めて感じた。

年始から取り組み始めたトレーニングの成果が、開幕には間に合わなかったが、徐々に出始めたと手応えは十分。明日の最終日は３打差を追いかける。