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Novil Cup 2023

娘との練習で開眼!人生初の中尺パターで中西直人が首位タイスタート

今季はABEMAツアーが主戦場となる中西直人が、7バーディ、1ボギーの66をマーク。開幕戦でいきなり会心のプレーを披露。首位タイの好スタートを切った。4連続を含む7つのバーディを奪えた要因は娘との練習にあるようだ。

「去年からスイングを色々と変えていて、その中で確実にいい方向に向かっている手応えはあるんです。ただ、それでも上手くできない部分があって、不安になることも多くて。そんなモヤモヤした気持ちでいる時に、普段はあまり行かない家族と一緒に練習場に行ったんです。自分の練習にならないので好きじゃなんですけど、たまたま行ったことでヒントをつかめたんです」。

 

中西がつかんだヒントとはスプリットハンド。何も教えていないのに勝手に右手と左手を離して握るスプリットハンドで上手に打っている娘の練習風景を見てハッとした。中西自身もコーチからスプリットハンドで打つ練習法は勧められていたこともあり、常に行なってはいたが、娘がショットもパットもそうやって上手く打つ光景を見て、その動きの重要性を再認識した。そこで急遽、初日の前日に取り入れたのが中尺パターだった。中西自身人生初の中尺パターを投入し、いきなりのバーディ量産につながった。

「中尺にしたことのメリットはボールの転がりが本当によくなったことですね。どんどんボールが前に行こうとするんです。球質が重くて、最後に弱くなることがないので、ジャストタッチでも切れずに入ってくれるんですよね」。

 

シード権を失い、ABEMAツアーに戻ってきてしまったことに悔しさや恥ずかしさもあると中西。ただ、そんな気持ちを引きずっているわけではない。先週はレギュラーツアーの会場に順番的には厳しいことは承知で、ウエイティングのために訪れた。それは悔しさを糧にしようとする中西の決意のあらわれとも言える。

中西が自分に掲げているビジョンが「ここ(ABEMAツアー)でしっかり活躍して、優勝して、またレギュラーツアーに戻って、ゴルフ界を盛り上げる」ということ。まずは、その第一歩として、開幕戦での優勝を目指す。