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ハナ銀行 インビテーショナル 2023

大岩龍一が地元で兆しの67「どんな困難も乗り越えられるはず」4位発進

プロ6年目の大岩龍一(おおいわ・りゅういち)が、地元で立ち上がった韓・日初の共同主管で復調の兆しを見せる「67」。



フェアウェイから3Uで、2メートル半に乗せてイーグルで締めた18番や、ほか6つのバーディなど、「どれもこれも手応えがあった」と、収穫を話す中でも会心ホールは「超ナイスボギー」の16番パー4だ。

土手にへばりついた3打目を出して、4打で乗せて、3メートルを沈めて、ケガを最小限にとどめた。

4位タイと今年、やっと好スタートが切れた。


2021年に開幕から快進撃を続けるなど7試合で8位内を記録。
初シード入りを果たしたが、同2年目の今季は「みなさんお気づきの通り、開幕からずっと悪くて・・・」と、先週まで8試合に出て、決勝進出は「中日クラウンズ」だけ。

原因は大きく分けて「右膝の故障」と「海外でのロストバゲージ」だ。


今年1月の予選会を突破して、アジアンツアーの出場資格を取得。
早々に転戦を始めたが、長時間の移動でエコノミー症候群を発症。

右膝に後遺症が残った。


加えて、ニュージーランドからシドニーへの帰路でキャディバッグを一時的に紛失し、代用クラブで対応したことも、ますますスイングバランスを崩す要因に。


「ほかにもコロナにかかって声が出なくなったり」と、苦難が重なったが「どれもいい経験。どれだけ悪くなっても乗り越えられるはず」と、高校生から習う谷将貴(たに・まさき)コーチとケガで壊したスイングを立て直し、復調の兆しに合わせてクラブのヘッドやシャフトを調整し、試行錯誤を重ねてようやくいま整い始めたところ。


「今日はその結果が少し出てくれたのかな」と、安堵の好発進だ。


「長時間歩くとまだ痛いし、コースで変なしゃがみ方」と、グリーンでラインを読むときなど、ケガの右膝を伸ばしたままの姿勢は辛いが、応援を背に受け雨中の初日をどうにか完走できた。


開催地の地元・千葉県出身。
初日から駆けつけた恩人らの前で、復調の気配を見せることができたのも嬉しい。


市内の実家から、千葉夷隅ゴルフクラブまで45分ほど。
少し時間はかかるようでも「近くに宿がないし、木更津とかに泊まっている人たちよりも、家から来たほうがよほど早い。楽ですし・・・」と、希有な自宅通勤も大いに復活への足がかりにする。

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