前半9ホールを2アンダーで回ったが、折り返して4番でボギー。
「1アンダーになったとき、かなりヒヤリとしました」と、苦笑した。
「グリーンの硬さとピン位置が、かなり厳しく切ってある」
ここで行われた昨年の「HEIWA PGM CHAMPIONSHIP」でツアー通算6勝目を飾った時には「63」「68」「64」「63」で、2位と5打差の通算22アンダーを記録したが「ピン位置が変わるとこれだけ難しくなるのか」と、4ホールを残して「そりゃもう、意識しますよ。何よりも」。
すぐあと、5番でのパー5で手前のラフから寄せてバーディを取り返した際には「頼む!と。保険にもう1個欲しかったので、ガッツポーズをしそうになった」と、笑った。
15ラウンドで記録に並んだ前夜は、朝6時45分のティオフに備えて20時に就寝。
でも、「いろんなことを考えて、いつもの半分くらいしか眠れていないイメージです。朝も3時半に起こされました」と、茨城県笠岡市の自宅から、車で30分の自宅通勤も記録更新の助けになった。
「朝は眠たかったですけど、自分にプレッシャーをかけていたので集中できた」と、V争いにも役に立つ。
「明日から変なプレッシャーには解放される」と、通算7アンダーで決勝進出へ。
共催の欧州ツアーは、昨年の賞金ランク2位の資格で今年から出場資格を持ち、目下シード権の獲得にも一生懸命。
「日本人選手としてなんとか、上位に食らいついていきたい」と気合いが入る。
「60台を積み重ねていくのは優勝争いにも必要なこと。この記録を抜かれないように、引き続き伸ばし続けられるようにしたいです」。
記録のさらなる更新と共に、優勝争いの重圧にも存分に身をゆだねる。