この日は5バーディと、ボギーは18番のひとつだけ。
17番で2メートルのチャンスを逃したが「最低でも1打差にはできる」と、首位のコカリル(カナダ)の背中を睨んで最終ホールに入った。
好天続きの固いグリーンに、「今日はサンドウェッジで打ってもピッチマーク(打点跡)が全然、つかなかった。コンパクションが一気に上がって、仕上がってるな」と警戒心はあったが、2打目はグリーンをオーバー。
「最終ホールは計算どおり、狙ったところに落とせたのに。まさかグリーンを出るとは思わなかった」と、奥から難しいアプローチを今度、2メートル半ほどピンをオーバー。
パーパットもカップに蹴られて「今日はショットが3日間で一番よかったので、6アンダーを目指していた。最後はもったいないボギーを叩いた。明日は逆転できるように頑張りたい」と、気合いが入った。
昨季日本ツアーの賞金ランキング2位の資格で、欧州ツアーに参戦。
「ヨーロッパで1勝」を一番の目標に、年明けからチャンスを追いかけてきた。
日本と初共催の今大会は、勝者に今シーズンの残りと2年の出場権が与えられ、のどから手が出るほど欲しいタイトルだ。
会場のPGM石岡ゴルフクラブは昨年10月に、涙の通算6勝目を飾った「HEIWA PGM CHAMPIONSHIP」の開催コース。
自宅から30分と近く、ジュニア期から熟知しており、「今週もマネジメントで上位に来ている。地元の有利を生かして優勝したい」。
日本勢として、欧州ツアーを制した選手は青木功と松山英樹の2人だけ。
石岡での“連覇”で偉業を飾る。