昨年は福井工業大学２年生だった高宮千聖が初日から首位を守り大会を制覇。当時、ABEMAツアー史上６人目のアマ優勝という快挙を達成した。その後、優勝資格を行使してプロ転向を果たすが、思うようなゴルフができずに苦しいシーズンをおくった高宮。１年ぶりに思い出の地で迎える大会に向けて、今の思いと意気込みを聞いた。

「１年はあっという間でしたね。去年に関しては、（優勝できたことで）自分が思い描いていたよりもだいぶ早くプロ転向して、いきなりプロの世界を味わうことになったと言う感じでした。結果、上手く対応できない部分はありましたが、気づいた部分も多くて、それを踏まえて反省して、今年はいい感じでゴルフができていると思います。同じ予選落ちでも、去年とは全く気持ち的に違う感覚があります。自分の成長も感じられているし、ゴルフ自体が上がっていくような感じは持っています」。

苦しい時間を過ごしたことは確かだが、プロ転向しない選択は今から考えてもなかったと振り返る。

「もしプロ転向していなかったら、ここに立っていないかもしれないし、自分の選択に関して後悔はしていません。むしろ（プロ転向して）プラスに働いた部分が多いと感じています」。

福井工業大学３年生で迎える今年の大会。ホームコースと呼べる越前カントリークラブへは先週入りして練習を行なっている。

「大会連覇を狙えるのは自分だけなので、そこを目指して楽しくやりたいと思います」。高宮にとって、プロとしての本当の戦いはこの地から始まる。