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ファイナルQT 下関ゴールデンゴルフクラブ 2023

砂川公佑が4日間首位を堅守しファイナルQTをトップ通過!

「優勝しか狙っていませんでした」。

砂川公佑のその言葉の裏には今シーズンレギュラーツアーで苦しんだ経験があった。

 

初日に10アンダー62をマークし単独首位スタートを切ると、2日目も7アンダー65とスコアを伸ばし続けた。風が強く吹いた3日目は、それまで決まっていたパットが微妙に噛み合わず、スコアを1つ落としスコアは停滞した。そして迎えた最終日。

昨晩、師匠の寺西明からは電話で「いらんことは考えるな!できることをしてこい」と言われた。

今季の砂川はレギュラーツアーで予選ラインのことばかりを気にしてしまって、それが原因でショットの調子を崩し、さらには得意だったパッティングにも悪影響を及ぼしてしまう最悪の状態だった。

それでもなんとか調子を立て直して挑んだサードQTでは、師匠から譲り受けたパターがマッチして、得意のパッティングの自信を取り戻すまでに。

良い状態で迎えたファイナルQTでの最低ラインは20位以内だったが、そこを目指しているようではレギュラーツアーで失敗したことと同じだと言い聞かせた。

 

最終日はスコアを全く確認せずに、ひたすら自分のゴルフに向き合った。師匠から言われた通りに、自分ができることをやり切る。それをやり通した結果、2位以下に4ストローク差をつける4日間通算23アンダーという見事な完全優勝に繋がった。

 

砂川は現在25歳。大阪学院出身で、同世代の金谷拓実や中島啓太、蟬川泰果らの活躍は大きな刺激になっている。

「いち早く自分もそこに加わりたい気持ちがあります。来シーズンはとにかくレギュラーツアーでの1勝を目標にやり通したいと思っています」。

ファイナルQT1位に与えられる来季のシード権という特権を活かし、さらなる高みを目指してもらいたい。