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PGM Challenge 2023

新村駿が切望していた優勝争いがようやく実現

日本大学出身で今年がルーキーイヤーとなる新村駿。プロ入り前から活躍が期待されていた新人のひとりだが、昨年出場した国体で腰を痛めてしまった。その影響からQTはファイナルまでなんとか進みながらも、最終的には棄権を余儀なくされた。

ルーキーイヤーは苦しい船出となり、新村自身にも焦りがあったのかもしれない。今季はABEMAツアーでは開幕戦から6戦連続で予選落ち。2試合出場したレギュラーツアーの試合でも予選を通ることはできなかった。

 

そんな中で、再び腰椎分離症が発症。そこから、約5週間かけて復帰プランを実践することを決意した。この1ヶ月はクラブも握らず、ひたすら体のケアに時間を費やした。その復帰戦となったのが先週の『ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま』で、そこで今季初の予選通過を果たした。

「先週の予選通過は本当に気持ちが楽になりました。もちろん予選を通りたくて、上位にも入りたい気持ちはあったんですが、とりあえずこの2週間を戦い切ることを目標にしていました。だから、毎週のように優勝争いをしている選手と比べると、いい意味で気持ち的に新鮮な気持ちでのぞめていると思います。明日はトップと2打差でチャンスはあると思うので、積極的に狙いながらも、腰のことも考えつつ、今シーズンを戦い切れるようなプレーをしたいと思います」。

新村自身、怪我とは無縁と思えるほど体の強さには自信があったというが、自分では気づかないところで腰に負担がかかっていた。ただ、ポジティブに捉えると、それが早い段階で気づけたことは何よりも大きいことだと言える。

腰の状態はもちろん万全ではないが、まずは明日の最終日、待ち望んでいた優勝争いを堪能してもらいたい。