5月の「関西オープン」も並々ならぬ思いがあったが5位で負け、「あの憲聖(けんせい)が…?」と、周囲も驚くほど悔しさをあらわにしていた。
「狙って勝つというのはなかなかできることではないので、とても嬉しく思います」と、4か月前の雪辱を喜ぶ。
「100点。あれは十分すぎるほど完璧に打てた」と、自賛した最難関の14番パー3でのティショットが勝利の決定打。
4Iで1.5メートルに絡めて3打のリードを確実なものにしたとき、隣でひそかに「勝った」と確信したという重友キャディは、実は初日に熱中症にかかって“棄権”寸前だった。
平田のトレーナーさんの献身看護で翌日には回復でき、共にVロードを歩きとおせて「本当に良かった」と、安堵する。
大阪学院大のひとつ先輩で、自身もツアープロを目指しているという重友キャディは「きょう1日、普段と何も変わらい。本当にすごかった」と改めて、平田の心の強さに感銘を受けていた。