日本最古の試合を誇る第91回目は、一昨年に開場50年を迎えられた岐阜県可児市の「富士カントリー可児クラブ可児ゴルフ場志野コース」。
山間の自然な地形を生かしたチャンピオンシップコースで、かつてはABEMAツアーの前身のチャレンジトーナメントや、予選会QTを開催させていただくなど、レギュラーツアーを主管するJGTOにとっても深いご縁のあるゴルフ場である
5年前に、本大会の開催が決まってから、コース改修を始められ、いよいよ本番の日を迎えた。
開幕前日の公式会見で、「選手のパフォーマンスを最大限に引き出せるようなセッティングを目指して、取り組んでいただいた。難易度が高く、最高の状況に仕上がっております」と、大会主催の日本プロゴルフ協会(PGA)、明神正嗣・会長。
「選手たちの白熱したプレーを期待しております」と期待をこめる。
「コースがもともと凄いポテンシャルを持つコースにさらに磨きがかかった」とはツアー2勝で、今大会ではコースセッティングアドバイザーとして参画する桑原克典(くわばら・かつのり)氏だ。
「大切なコースをお借りして、メンバーのみなさまにもご迷惑をおかけしましたが、みなさま好意的に改修を支援してくださった。選手の心技体を引き出してくれる。5年シードを決めるタイトルにふさわしいセッティングが実現できた」と、会見で感謝を述べた。
フェアウェイ幅は、どのホールもちょうどティショットが落ちるエリアが20ヤード前後にシェイプされ、ティショットに、より神経を要する。
外せば80ミリから、100ミリ超に成長した深いラフが待ち受け、目指すグリーンは起伏があり、硬くスピードもある。
2番ホールを予選ラウンドではパー4に、決勝ラウンドではパー5に設定して行う奇策はスムーズな進行を目指してのこと。
また桑原氏は、週末のV争いのキーホールとして、後半の14番パー4(388ヤード)をあげており、「打ち上げの左ドッグレッグで、ティーショットから3パターンくらい攻略ルートがあるホール。選手たちの持っている技量、実力を測る意味でも非常にいいホールで、ここを思い通りに攻略し、そのあと15番から続く上りの“アーメンコーナー”をどう切り抜けるか。このコースのだいご味になっている」などと、みどころを語った。
「過去90回の歴史を乗り越え、選手たちが91回にふさわしい戦いをどれだけ見せてくれるか。ぜひ、頑張っていただきたい。日本一にふさわしい戦いを期待しております」(桑原氏)。
舞台装置も完璧に、91回目のプロ日本一が幕開けした。
<テレビ放送>
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