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Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 2024

LIVではジーニー。香妻陣一朗が狙う時差ぼけV

睡魔も、記録的猛暑もこらえてジーニー(JINI)がV争いだ。


3日目を、1差の通算10アンダー、2位から出る香妻陣一朗(こうづま・じんいちろう)は、今週火曜日21日の深夜に帰国したばかり。

ひどい時差ぼけで、日中に眠くなり、プレー後に中途半端に夕寝をして、深夜1時に目が覚めたまた、朝まで眠れず…が続いているが「そのわりには、良いプレーができているんじゃないか」。


LIVはチーム戦もあり、ウェアもお揃い。香妻は「アイアンヘッズ」に所属



今年は、LIV(リブ)ゴルフを主軸に、先週も米カリフォルニアで行われた第12戦をプレーしてきたばかりだ。


「アジアでもよくプレーしているので、目の強いところとか、そういうところでやっているので経験は生きているのかな」と、前日の第2ラウンドでも前半4番から1~3メートルのチャンスを決め続けて、4連続バーディを記録するなど、ツアーで唯一のコウライグリーンも攻略している。


現在ポイントランキングで45位につけるLIVでは、PGAツアーから参入してきた強豪とのプレーはもちろん、移動も、宿も一緒で、ほぼ共に行動。


「身体の大きい選手とは体力が違いすぎて不可能ですが、先週の3日目に回ったキャメロン・スミスとは、飛距離も一緒くらい。プレースタイルも真似できる。できるだけ近づけられるように」と日々、刺激を受けている。


今季国内4戦目の「Sansan KBCオーガスタ」では芥屋(けや)の夏フェスとうたい、クラブハウス周りや、土日からDJホールに変身する12番など、常ににぎやかな音楽が流れるが、「LIVでは全ホールなんです」。


特に「パーティホール」と称するホールでは、「キャディとの会話も聞こえないくらい。誰かがずっと叫んでいたり、刻むとドライバー持てよとか、やじも飛んでくる」。


日本ツアーのように、お静かにボードを掲げて制してくれる献身的なボランティアさんなどもちろんおらず、さながら“無法地帯”。

そんな中で今季12試合を戦い、今ではにぎやかな会場が、むしろやりやすい。


チームで行動するLIVゴルフでもすっかり打ち解け、ついたあだ名は「JINI=ジーニー」。

日本では「陣一朗」の「陣」を取り、「ジン」と呼ばれるが、欧米人には発音がしずらいそうだ。

「なんでジンって言うんだ、と誰かに言われて。スペルがJINIで始まるからジーニーで良いんじゃないか、と」。

“改名”に合わせて自身のYouTubeチャンネルも「ジーニーゴルフ」に変更した。


大会3日目は、帰国して4日目。
そろそろ時差ボケもとれてくる頃。

「この位置にいるからには優勝を目指してやりたいというのはありますね」。

日本ツアーのシード確保のためにも2年ぶりの通算3勝目は必須。
体内時計の回復に合わせて、ジーニーがエンジン全開だ。


<放送予定>
13:55~15:30 九州朝日放送(ローカル)(生中継)
24:00~24:55 テレビ朝日系列24局ネット(録画放送)

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