216ヤードの2打目を4アイアンで30センチにくっつけた9番のパー5に続いて、最後18番も長いイーグルトライも、トレードマークの長尺パターで距離感ぴったり。
惜しくも逃して悔しがっていた。
母国の南アフリカツアーでも、気温40度を超える大会では、短パンの着用が認められているそうだ。
「夏はやっぱりショーパンだね」と、この日は色も涼しげなペールトーンの短パンを選んだが、ちょっぴりお腹のお肉が以前よりも際立つような…。
笑顔をくしゃっと崩して「この春、タバコをやめたらご飯がすごくおいしくて…」。
もりもり食べるおかげで、暑い夏も乗り切れる。
コロナ禍の21年に、「日本オープン」で通算6勝目を飾ったあと、体調を崩して一時、母国で療養していた弟のカイルさんも、今ではすっかり回復。
「暑い中、キャディバッグを担いで歩くのは大変だと思うけど、よくやってくれている」と、労いながらコースを歩く。
42歳。
「誰が歳だって?」と、わざと憮然と「この暑さで頭がぼーっとすることもあるけど、トレーニングもしているし、メンタルコントロールを保つためにも健康であることが重要です」と、まだまだ若い子たちには負けられない。
22年に母国開催の欧州ツアー「ステインシティ選手権」で初優勝し、出場資格を取ったが1年もたたないうちに、「日本にはタッキュウビンもある。僕の幸せは日本にある」と舞い戻り、3年ぶりの勝ち星をにらむ。
1差首位の香妻陣一朗(こうづま・じんいちろう)は、ツアー発足の2年前にともに「LIVゴルフ」に出場し、よく話をするようになったそうだ。
「ジンはいいヤツだし、明日もたくさんおしゃべりしながらプレーができるんじゃないかな」と、最終日の直接対決を楽しみにしている。