最終日を1差の単独トップで出て、16番まで5バーディで回りリードを守ったが、上りの連続ボギーで小斉平優和(こさいひら・ゆうわ)に追いつかれてプレーオフへ。
1ホール目をパーで分けて入った2ホール目にドラマが起きた。
小斉平がティショットを3球続けて右にOB。
9打でやっとグリーンに乗せたが、万事休す。香妻のパーセーブを見届けるしかなかった。
昨年12月に予選会に挑戦し、今季は日本勢初参戦者として「LIVゴルフ」に籍を置く。
おのずと日本ツアーの出場機会は減り、本大会が、ようやく今季4戦目だった。
出場試合数の兼ね合いで、このままいけば、来季日本の出場資格を失いかねない状況で「優勝しかない」と、覚悟のプレーだった。
強い意志を貫き、居場所を確保したが「優勝するというのはやはり緊張感があって、いつものプレーができなかった。メンタルの弱さや技術力のなさを反省している。嬉しさ半分、悔しさ半分。もっと精進していかないといけない」。
改めて成長を誓う通算3勝目になった。