デビュー時から、コメントはずっと控えめ。
「それを目標にして勝てたらすごいですが、そう簡単にはいかないと思っています」と、いつものように前置きは忘れなかったが、勝ち星を重ね、実績を上げるごとに、少しずつ強い言葉もあえて増やすようになってきた。
「そこはやっぱり、目標のひとつではあるので。それを達成できたらもちろん良いなと思います」と、掲げたのは史上4人目の偉業。
3週連続優勝を達成した選手はまだ、マーシュと、謝敏男と、尾崎将司しかいない
(※下記)。
「そこはすごい目標にしていますけど、普段とやることは変わらず。いつも通りに試合に臨めたらな、と思います」と、静かに意気込む。
通算5勝のうち、昨年の「日本プロ」と今年の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」が北海道での大会だ。
「得意とかは全然、自分ではないんですけど、芝自体はそんなに嫌いじゃない。そこにひとつ理由があるのかな…?」と、舞台にはうってつけ。
「小さいときからずっとテレビでみてきました」という「ANAオープン」は、今年50回目。
「特に17番のパー5とか、いろんなドラマが生まれていると思うので」と、数々の名場面を振り返り、「50回と長く開催していただいていますし、歴史ある記念大会で自分も優勝できるように頑張りたいな、と思います」。
メモリアルイヤーを偉業で飾る。
※3週連続優勝を達成した選手とその大会
・グラハム・マーシュ(1974年フジサンケイクラシック⇒ダンロップトーナメント⇒ペプシトーナメント)
・謝敏男(1982年東海クラシック⇒ゴルフダイジェストトーナメント⇒ブリヂストントーナメント)
・尾崎将司(1988年日本オープン⇒ゴルフダイジェスト⇒ブリヂストントーナメント、1994年ダイワインターナショナル⇒住友VISA太平洋マスターズ⇒ダンロップフェニックス)