今季11⇒12例目(10⇒11人目)。
詳細なデータの残る1985年以降の本大会では15⇒16例目。
また、岡田の3番ホールでは、2017年のA・タウンゼント以来9人目。
山田の16番ホールでは、2008年の金庚泰(キム・キョンテ)以来3人目。
いずれも偉業に違いないが、ある意味で明暗が分かれた。
7番アイアンを使ったという山田。
「アゲンストの中、左側からあおられピン方向に飛んで。2メートル手前くらいに落ちて、ラインに乗って入るとこまではっきり見えた」という。
メモリアルイヤーでの試合で自身の初快挙に「思い出になりました」と、しみじみ。
背後の当賞看板500万円にはキャディのトムさんとニコニコだった。
いっぽう岡田は9番アイアンを使用。
実は、ちょっぴり「やけくそ」だった。
前の2番で2打目のクラブの番手を間違え、56度のつもりで打った、52度でのショットが大ホームラン。
ボギーを打った直後で、「ちょっとイライラしていた」という。
本来なら、右からの風に対して8番アイアンのフェードボールを打つところ。
しかし、腹立ちに任せて9番アイアンのドローボールでピンを狙った一か八かのショットが快挙になった。
「2番のミスがなかったら、ホールインワンしていない」と、喜んだのもつかの間。
岡田の背後に当賞ボードはなかった。
3番は対象外ホールだ。
「看板がなかったので嬉しくなくなった…複雑な気分」と一気に半減。
16番で、大金を手にした山田がうらやましすぎるが、賞金は、該当者が出た人数分だけ均等割りが条件だから、500万円まるまるもらえるかは最終日次第。
「じゃあ明日、16番でも入れて僕が半分もらっちゃいます!」と、新人の22歳は怒ったり、嬉しがったり、悔しがったりと、なんとも無邪気だった。