今週、白倉渉平のキャディを務めるのがボートレーサーの丸野一樹さんだ。丸野さんは日本を代表するトップボートレーサーだが、実はトレーナーとしても今注目されている。

白倉が知人の紹介で丸野さんの元を訪れたのが２年ほど前のことで、そこから肉体改造に取り組んでいるとのこと。

丸野さんのトレーニングは通称“丸トレ“と呼ばれており、ボートレーサー仲間がそれを受けてから次々と成績をアップさせたことで注目が集まり、今ではゴルファーをはじめ、他のスポーツ選手からの依頼も増えている。

実はボートとゴルフには共通点がいくつもある。ボートの場合、右回りの一方通行の動きに対しての動きが必要になるが、その点においてゴルフのスイングも同じ方向に振り続ける点と共通しているし、体幹の重要性も共通している部分だ。

丸野さんのトレーニングは筋力をアップさせるというよりは、今持っているものを呼び起こすやり方で、感覚統合トレーニングと呼ばれている。要は使えていない筋力やエネルギーを効果的に引き出して、使えるようにするというもの。例えば１０ある中で、２や３しか使えていないものを、トレーニングを積むことで７とか８出せるようになるのが“丸トレ“なのだ。

「わかりやすく言うと普段使わない動きだったり、神経などを使えるようになるトレーニングで、いろんな動きをしながら体の眠っているものを呼び起こすものです。ゴルフに限らず、同じ動きを繰り返していると、人間の体って必要無い動きを遮断してしまうんです。だから、刺激を与えて、たくさんの筋肉や神経を使うことで、使えていない部分を使えるようになるんです。すると怪我の防止だけでなく、視野そのものが広がるので、全てが余裕を持ってできるようにもなるんです。これに取り組みはじめてから年収が５倍になりました！」。

丸野さん自身もゴルフはベストスコア80の腕前で、目下70台を目指して鍛錬中とのこと。今週はキャディとして、トレーナーとしてプロゴルファーから多くのことを吸収したいと目を輝かせる。丸野さんのサポートのもと、白倉が好成績を残せればゴルフ界にも“丸トレ“ブームが起きるかもしれない。