派手なウェアがトレードマークになっている高野碧輝。今季のABEMAツアー初参戦で、いきなりの好スタートを切った。

この日は５バーディ、ノーボギーの５アンダー65。気温が低く、時折強く吹く風に多くの選手が苦しむ中で、危なげないゴルフを展開した。

昨年のQTではサード落ちだったため、今シーズンの出場きる試合は限られている。そこで戦う場を求めて、自身初となるアジアツアーへ挑戦することを決めた。アジアンツアーの下部ツアーにあたるADTでは、３月にベトナムで行われたレクサスチャレンジで５位に入る好成績を残している。

今シーズンの目標はABEMAツアーでの優勝、そしてレギュラーツアーへの出場資格を獲得すること。さらにはADTでの賞金王も視野に入れている。

そんな高野だが、好成績を残したベトナムでちょっとしたアクシデントがあった。ベトナムに入国したその日に、予約していたホテルにチェックインすることができずに、いきなりベンチで野宿したというのだ。初めてのアジアンツアーでいきなり出鼻を挫かれることになるが、これもアジアだと受け入れた。身体的にもかなりキツい状態で試合にのぞんだが、そんなアクシデントに負けることなく好成績を残した。

何もかもが日本とは違う環境の中でのゴルフを経験することで、精神的な部分で肥やしになっていることは間違いない。

ゴルフの内容的にも球筋が安定していることが好調の要因だと高野。明日の２日目にさらにスコアを積み重ね、優勝を狙える位置で最終日を迎えたい。