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南秋田カントリークラブみちのくチャレンジトーナメント 2024

帰国子女の山脇健斗がツアーベストフィニッシュとなる2位タイ!

ホールアウト後、開口一番に出た言葉は「十分です」。

最終日は残りの8ホールをプレー。もちろん逆転での優勝を狙ってスタートしたが、途中トップのスコアを確認した時点でやや諦めムードが漂っていた。ただ、そこでネガティブになることなく、少しでも順位を上げることに気持ちを切り替えてプレーした。

それがよかったのか、終盤となった6番、7番、8番で3連続バーディを奪い、気持ち苦よくフィニッシュできた。

「セカンドラウンドに関して言えば、昨日の1番ホール、2番ホールと連続ボギーでスタートしたので、そこから10個取り返すことができました」。

通算11アンダーの2位タイはツアーでの自己ベストフィニッシュだ。

山脇は両親が日本人で、米国カリフォルニア州出身。昨年の後半から拠点を日本に置いており、ファイナルQTでは27位に入った。いわゆる逆輸入選手になるわけだが、米国育ちなだけに日本語よりも英語が得意。両親が日本人とは言え、慣れない日本での生活は何かとストレスがかかっていたのか、今年の春頃は体調を崩したことが影響して、体重が大幅にダウン。それに伴ってゴルフの調子も落としてしまった。加えて、ホームシックも重なり、体力的にも身体的にもキツい時間を過ごしていた。

「体調はもう大丈夫です。体重も戻ったので、それでスイングの調子もよくなってきました。ホームシックは、帰りたい気持ちはもちろんありますけど、なんだか乗り越えちゃいました!」。

 

ライフワークの中心にあるゴルフの調子が悪いと、気持ち的にもどんどんネガティブになる。それが慣れない地での生活ならなおさらだが、言い換えればそのゴルフで結果を残すことができれば、心技体も充実してくる可能性は十分にある。

今の山脇は、異国の地でのストレスを完全に乗り越えつつある。日本のコースにも慣れてきたと話しているだけに、後半戦で優勝する可能性十分にある。




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