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LANDIC CHALLENGE 11  2024

大は小を兼ねる!ドラコン王・櫻井勝之が持ち味を生かして首位タイ発進!

「芥屋は思い切ってドライバーを打てるホールが多いんです」。

その言葉通り、櫻井勝之は自身の最大の武器であるドライバーをこの日は振りちぎった。ただし、かつてドラコンの世界選手権にも出場したことがある櫻井にとって「振りちぎった」と言っても、ある程度試合用にコントロールされている。実際、櫻井の感覚的には50パーセントのパワーでキャリー300ヤードくらいは飛ばせるとのことだ。

「今日はドライバーが安定していたのがよかったですね。2発くらいは曲がりましたけど、常に350ヤードくらいは飛んでいたので、安定してフェアウェイにいれたのがこのスコアに繋がったと思います」。

 

この日の櫻井は8バーディ、1ボギーの7アンダー65。唯一のボギーは獲りたかった15番パー5だったが、ティショットを曲げてしまった。それでも誰よりも飛ばして、短いクラブでピンを攻めるという持ち味を存分に発揮した大会初日となった。

 

今季はここまでABEMAツアーに5戦出場し、開幕戦こそ7位タイに入ったが、その後は予選落ちが続いている。不審の理由はティショットを曲げないように打とうと意識しすぎるあまり、振れなくなっていたことにある。それに気づき、曲がってもいいから振ることを心がけて今週の試合に挑んでいる。

「しっかり振って自分の持ち味を生かそうと思っていて、先週からやっているんですけど、先週は予選落ちしたものの、手応えは掴んだので。それで今週は最後までしっかり振ろうと思っています」。

 

もちろんドラコン競技と同じ打ち方はトーナメントではできないし、通用しないことも承知している。あくまでもトーナメント仕様のティショットが求められるわけだが、だからと言って持ち味を抑え込んでしまっては意味がない。しっかり振って、飛ばすことでこそ、櫻井がドラコンの世界に挑戦したことに意味を持たせることができる。

大は小を兼ねると言われるが、最大飛距離を知ったことから得た技術を武器に、残り2日間もギャラリーを楽しませるゴルフをしたいと櫻井。