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LANDIC CHALLENGE 11  2024

大混戦の芥屋を制したのは日高将史!実に9年ぶりV!  

福岡県糸島市にある芥屋ゴルフ倶楽部を舞台に『LANDIC CHALLENGE 11』の大会最終日が行われた。

芥屋らしいと言うべきか、朝から厳しい暑さの中で熱戦が繰り広げられた。最終組がホールアウトするまで勝負の行方がわからない展開となった最終日。そんな混戦を制したのは日高将史だ。

8アンダーの首位タイからスタートした日高は5バーディ、1ボギーの4アンダー68でラウンド。5番ホールでボギーが先行する苦しい展開となったが、すぐに6番でバンスバック。圧巻だったのはバックナインだ。本人もキーポイントとなったと話すように10番、11番の連続バーディで流れを掴むと、その後は2つのパー5できっちりバーディを奪いABEMAツアー2勝目を手にした。

終わってみれば2位以下とは2打差をつけての優勝だったが、日高にとっては長い長い1日だったようだ。

「今日は本当に苦しかったですね。もちろん緊張もしていましたし、先に回っている選手が伸ばしているのも知っていました。それでも今日はとにかく4つ伸ばせればチャンスがあると思いながらやっていたので、苦しかったのは事実ですが、久々に自分のゴルフをやり切れた感じがあります」。

 

ABEMAツアーで初優勝を飾ったのは9年前のこと。その時も福岡が会場だった『ジャパンクリエイト チャレンジトーナメントin福岡雷山』で、福岡との縁の深さを感じずにはいられない今回の2勝目となった。

「またこうやって勝てたことは本当に嬉しいです。ゴルフって難しいですよね。調子がいいから数字が出るわけでもないし、勝てるわけでもない。今回も探り探りのゴルフだったわけですが、その中でこうやって勝てたのは、色んな経験を経て客観的に自分のゴルフを見られるようになってきたのかなと思っています」。

 

芥屋ゴルフ倶楽部は日高本人も話しているように飛ばし屋有利と言われている。加えて、硬く締まった高麗グリーンを相手にするには、飛ばない選手にはまさに難攻不落となる。ツアーでも決して飛ぶ方ではない日高だが、そこは経験と技で克服できることを今回証明して見せた。若い選手たちの勢いが凄まじいことは間違いのないことだが、その事実は受け入れるしかない。その中で、いかに中堅選手やベテラン選手が戦っていくかの術を今回の日高は見せてくれたような気がする。

 

今季はここまでゴルフの状態が思わしくなかった日高。レギュラーツアーではまだ予選通過がない。今回の優勝を再びレギュラーツアーで戦うための活力に変えたいところだ。