Tournament article

LANDIC CHALLENGE 11  2024

長いトンネルからの光明!梅山知宏が伊澤利光の教えで開眼か!?

ABEMAツアーでは通算2勝。今大会では2017年大会のチャンピオンの梅山知宏が、相性の良い大会で復活への足掛かりを掴んだ。

最終日は4バーディ、ノーボギーの68をマークして、通算9アンダーの4位タイに入った。欲を言えばもう少し伸ばしたかったところだが、それでも久々の上位フィニッシュに表情は充実感がのぞいていた。

 

東北福祉大では松山英樹と同級生で、2013年にツアープロ転向を果たしている。レギュラーツアーでの優勝はなく、いつ勝ってもおかしくないと言われながら2019年頃から不振に陥った。

元々はフェードヒッターだった梅山だが、数年前にドローボールを打つためにスイング改造を行った。その判断が間違いだったのかどうかはわからないが、スイングへの悩みが深まっていったことは間違いない。

それでも努力をし続ける梅山に、ある人物が長いトンネルから抜け出すきっかけとなるかもしれないアドバイスを送ってくれた。

先週の『ジャパンクリエイトチャレンジin福岡雷山』に出場していた際に、伊澤丈一郎と同組になった。伊澤丈一郎は伊澤利光の息子で、伊澤利光も観戦に訪れていた。組のプレーを見ていた伊澤に、梅山はラウンド後に自身のプレーについて聞いてみた。

「過去に何度か同組でラウンドしたことがあって、その時にも伊澤さんにラウンド後にどうだったか聞いていたんです。そのときは特に何かを言われることはなかったんですが、先週は初めてスイングに対して指摘されたことがあったんです。それでそのまま雷山の練習場で教えてもらって。結局、先週は予選落ちしちゃったんですが、そう連絡したら、そのまま福岡に残って練習することになったんです」。

 

伊沢利光といえば、かつてツアー屈指のフェードヒッターと言われた選手だが、梅山も元々はフェードヒッター。スイング改造でドローボールを習得した梅山に対して「元々の動きに戻した方がいい。ドローなんて打つ必要はない」ときっぱり言い切ってくれたことで、梅山の中で何かが弾けた。様々な課題を伊澤からは与えられたようで、それを実践することだけを考えて、今週の試合にのぞんだ。数字はあくまでも結果で、梅山自身は課題をやり切れたとは思っていない。ただ、復活への道標は明らかに見えた。やるべきことが明確になった梅山の今後の復活に期待が高まる最終日となった。