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太平洋クラブチャレンジトーナメント 2024

高柳直人が『瞑想』効果で我慢強く好スタート!

ここ2年の高柳直人のゴルフは、状態は悪くないのにスコアにならない。そこに怪我も重なり、自分が理想とするゴルフとはどんどんかけ離れてしまう感じだった。精神的にも肉体的にも苦しみ、昨年はABEMAツアーで11試合に出場し、予選通過は5試合。出場したレギュラーツアーの3試合も全て予選落ちだった。浮上のきっかけを掴むことに必死だった。

 

「ゴルフが本当に上手くいかなくて。だけど早く上に行きたいし、向こうで戦いたいし、いろんな気持ちとの戦いがありました」。

 

葛藤する中で、去年の終わり頃から取り組んでいるのが瞑想トレーニングだ。河本力も取り入れているWINメディテーションを、色々調べていた妻からの勧めもあり、試してみることにした。

「やり始めてから去年の暮れにかけて良くなったんです。今年入ってからはまた良くはないんですが、それをやっていることで、今までは耐えられなかったのが耐えられているなと思う部分があります。実は昨日の夜もリモートでトレーニングをやってもらって。それがあって、今日は耐えることができたと感じています」。

 

この日の高柳はボギーフリーだったものの、ショットの状態は悪く、曲げて林の中に入れることもあった。そんな状況下でも冷静でいられる自分がいたことがこの日のスコアにつながったと振り返る。

怪我に対しても、ネガティブな感情を緩和させることにつながっている。病は気からとはよく言うが、痛かったり、思う通りに体が動かなかくなると、どんどん気持ちが滅入って、体の状態も悪くなってしまう。それが瞑想によって、いい意味で忘れることができているのが今の高柳の状態だ。

 

気がつけば高柳も35歳。ベテランと言われる年齢となり、そこに対する焦りももちろんあるだろう。ただ、今の高柳にはそれらを受け入れる気持ちの余裕が生まれつつある。レギュラーツアーで戦うために、今はひたすら自分ができること、自分がやるべきことと真面目に対峙している。明日以降も戦う相手は自分自身だ。