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Novil Cup 2024

小鯛竜也がコースレコードをマークして単独首位浮上!

首位とは4打差の40位タイからスタートした小鯛竜也がコースレコードとなる63をマーク。9バーディ、ノーボギーの完璧なゴルフで通算10アンダーまでスコアを伸ばし、一気に単独首位へ浮上した。

「いやぁ完璧でしたね。前半はもうちょっと獲れるかなというホールがいくつかあったんですが、休憩があったことで気持ちを上手くリセットできたかなと思います。そういうところは(休憩があったことで)逆にプラスに働きましたね」。

 

1アンダー71にとどまった昨日もショットの調子自体は悪くなかった。チャンスにつく場面も多かったが、それでも伸ばせなかったのは、久々のABEMAツアーということで、空気感だったり、時間軸の使い方に慣れていなかったことが考えられる。出場人数などの関係で、レギュラーツアーとは違い、ABEMAツアーではハーフターンの際に休憩を挟むことが多い。昨日がまさにそうで、小鯛にとってはどういう風に時間を過ごし、さらに気持ちと体をどう整えればいいかに、いささかの戸惑いが生じた。そんな経験を踏まえての2日目だったわけだが、見事にアジャストしてくるあたりは流石だ。

 

昨年は6年維持してきたシード権を喪失することとなり、ファイナルQTにも挑んだ。2007年にツアープレーヤーに転向し、2016年に『NovilCup』でプロ初優勝、2017年のマイナビABCチャンピオンシップでレギュラーツアー初優勝を飾っている。その後は優勝に手が届きそうで届かない状況が続き、シード権をギリギリでキープするというシーズンもあった。正直なところ、苦しいゴルフが続いていたことは本人も自覚しているところで、シード陥落をポジティブに捉えている節もある。

「気がつけば年齢も34で、なかなか思うような動きもできなくなっていたので、新しくトレーナーについてもらい、このオフはイチから体作りをやってきました。その効果がこんなに早く出るとは思っていませんでしたが、その効果でショットも良くなってきているかなと感じています」。

 

小鯛自身の元々性格的に何かを変えたり、新しいことをするタイプではなかったとう。どちらかといえば継続して結果が出るという考え方で、そう考えると10年前から何も変えてこなかったと振り返る。ただ、気づけば自身の年齢はもちろんのこと、若い選手が出てきて、飛ぶ選手も続々とあらわれる。そんな中で戦うためには、体から見直す必要があった。シード陥落はそのいいきっかけになったことは間違いない。

今季の目標はもちろんシード復帰だが、自分自身の新しいゴルフへの期待も高まっている。2016年に優勝を手にした思い出深く、そして相性の良いコースなだけに、ここで再び自信を手にしたいところだ。


また、小鯛と同組でラウンドし、小鯛もその上手さに感心していた@福井誠ノ介さんは2日間通算11オーバーで予選通過とはならなかった。ただ、「小学生の間にプロの試合で予選通過をしたいです」と力強く答えていた。プロのゴルフを目の当たりにした体験は、今後の成長に大きく影響を及ぼすことだろう。