素人感覚で言えば、同じヘッドで同じシャフトで組めば、ほぼ同じタイプのドライバーができると思いがちだが、そこにはプロの感覚というものが存在し、どれだけ数値的に近づけても、何かが違うという不安感が生まれてしまう。
レギュラーツアーではセッティングが厳しいこともあり、心理的にフェアウェイから打ちたくなるもの。それを考えすぎて、余計に曲げなくないという気持ちが強くなり、スイング自体にも悪影響を及ぼしていった。
ただ、シード権確保はできなかったことで、ドライバーに関して逆に吹っ切れた部分もあったと言う。
「新しいモデルに切り替えたら、それが今はマッチしているんです。ファイナルQTにいくしかない状況になり、それもいい意味で気持ちを切り替えるきっかけになったんだと思います」。
オフにしっかり打ち込み、良い準備ができていると山田。ただ、どれだけのゴルフができるかは未知数で、ある意味で楽しみでもあると言う。
自身のゴルフの状態を判断するのに、明日の優勝争いは最適な舞台と言える。